ハンネのコンサート雑感

遅くなりましたが22日、ハンネのコンサートの感想。

これまでラソネでは2回ライブをやっているが、ピアノを弾くのはなんと初めてだったそうで。このピアノの音をいたく気に入っていた。ハンネが気に入ったのだが「このピアノ、私のこと好きみたい!」というのが彼女らしい。

確かに相思相愛であることは聞いていて伝わってきた。ハンネの声とピアノは弾き語りならではの一体感もありきれいに溶け合い、サポートメンバーのマリア・スピッケランのヴォーカルとキーボードがその上にそっと寄り添い、世界を丸く広げていた。

1曲ずつ丁寧に曲の説明をしてくれる。dream、fear、hopeというような言葉が彼女の曲のキーワード。hopeがあるとき、人はhappyなんだ、など。いつもパワフルで明るい彼女だが、曲を書く背景になる経験はネガティブなものもあっただろう。

最初のとき、おそらく2013年2月、猛吹雪の中、門前の湯に行った。今回も温泉に行きたいと言われていたので、ラソネで恒例の打ち上げのあと門前の湯へ。小さな壺の露天風呂に入り、前回のように雪の上にダイブしようとしたので、慌てて止めた。今回はそこまで積もってなかったのであやうく植え込みをなぎ倒すところだった。。っていうか、ケガするところだった。

露天風呂と外気浴を繰り返しながら、ハンネとマリアと3人でいろいろな話をした。ノルウェーはミュージシャンが大勢いる。日本では音楽で生きていくのは難しいと言われるけど何が違うのか?

マリアは、人口が少ないことを挙げた。500万人しかいないから、競争がない。だれでもやりたいことをやれる。と。

ハンネは付け加えて、アーティストは会場のブッキングから何から自分たちでやっている。ビッグスターになるにはマネージャーやプロデューサーやいろんな人たちの力を借りないといけない。それと、ハンネもそうだがいろんな作曲や人に教えるという仕事もしている。そうすれば誰でも音楽活動はできる。

たしかにこれまで来たアーティストたちもみんなそうやってやっている。マリアの話とハンネの話はセットになっている。日本は職業が細分化されすぎている。大物でなくてもその道のスペシャリストに頼らないと物事が進まないケースが多い。人口が多いからなのか?そういう意味では日本でも地方はノルウェーに近い。なんでも自分でやらないといけない。やらないといけない、はネガティヴだが、できる、と考えると悪くない。

今回、私もPA勉強しないとな、と今さらながら思った。そういうことだ。

マリア・スピッケランはMIRELというアーティスト名で独自の音楽活動をしている。
ハンネは現在はHAVAとしての活躍がメイン。

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